- LRTの良さとは何だろう?
- 2005年 10月 21日
土地は有限


市街地の土地の広さは有限です。限られた面積を有効に活用していく必要があります。市街地にクルマを乗り入れさせず、LRTを活用して移動手段を確保することもその方法の一つ。
LRTはその昔の路面電車なのですが、もう少し進化させた考え方を持ったモビリティです。上図はイメージですが、ある調査によると、クルマの街乗り乗車率は1.2人。6人乗りのワゴン車にも2人乗っていれば良い方だという結果が出ています。つまり、多くのクルマは1台1人ということになり、「市街地に流入している車の台数≒市街地にいる人の数」となってしまう図式が現れます。すると、上図のようなイメージができあがります。店舗は、お客さんのためにクルマを止めるスペースを確保しなければならず、クルマで来るお客さんはできるだけ近いところに止めようとするため、目的地以外では車を降りない。これは、郊外の大型SCでも見られる近いところから埋まっていく駐車場の心理と同じです。
点と点、線と面
このことからも、クルマは点と点を結ぶ役割が大きく、出発前から目的地を決め、用事が済んだら帰るという利用がほとんどです。市街地へクルマで訪れた人と公共交通機関を利用して訪れた人の滞在時間を調査したところ、公共交通機関で訪れた人の方が、クルマで訪れた人の1.5〜2倍近くも長く滞在しているデータがはじき出されました。駐車料金を気にせずに滞在できることと、歩くことで寄り道が増えたという意見が出ていることも注目です。こうしたことから、歩くことで目的地までを線として捕らえ、その途中に休憩地点があれば立ち止まるような工夫が街中にあれば、面として街を見ることができるのではないでしょうか。
路地裏と高速移動
不思議なことに、目的地までの移動は早くしたいのに、到着してからは意外とゆっくりする人が多いデータが出ています。その中でも路地裏は重要な要素として愛好者が多く、街がおもしろいというのはこうした隠れ家的な部分がどれだけたくさんあるかということに比例しているかもしれません。
こうした路地は、歩かなければ入ることも見つけることもできません。松本市もたくさんこうした路地があります。
路地裏を集めたサイト、「路地裏散歩」がその一つ。
のんびり散策することも時には良いものです。しかし、散策しすぎて遠くまで来てしまったり、時には素早く目的地まで移動したい場合もあることでしょう。こうした条件を満たしていくのがLRTというシステムです。バスと違い、レールが敷かれることで確実にそこには電車が来るという安心感を与えてくれます。
バス路線を全て覚えている人はなかなか多くはいませんからね。